【コラム】離職票作成時に気を付けたい3つのポイント
3月は退職者が増え、手続きが多くなる時期です。
中でも離職票の作成は、迷ってしまうポイントの多い手続きではないでしょうか?
手続きに関する基本的な情報は、各都道府県の労働局発行の『雇用保険事務手続きの手引き』や『雇用保険のしおり』といった、解説書がわかりやすくておススメです。
冊子はハローワークで入手することができますし、同じ内容が各労働局のHPで公開されていますのでそちらで確認することも可能です。
◆喪失届・離職票作成時のポイント
《ポイント1》有期雇用契約満了時の取り扱い
離職にいたる理由は様々ですから、自己都合退職になるのか会社都合退職なのか迷うこともあるかと思います。
中でも判断しづらいのが有期雇用契約者の雇用契約満了時の扱いではないでしょうか。
大阪労働局のてびきにわかりやすいフローチャートがありましたので、ご紹介します。
喪失原因“3“は会社都合、“2“は自己都合です。
《ポイント2》休業手当の支払いがあったとき
新型コロナウイルスの影響等で従業員に休業手当を支給した場合は、注意が必要です。
賃金支払い対象期間中に休業があり休業手当を支給した日がある場合は、「備考欄」に休業日数と休業手当額を記載します。
特に休業と休業の間に所定休日が挟まれている場合は、休業期間中の所定休日数を忘れずに記載しましょう。
《ポイント3 》 短期間で退職してしまった従業員の離職票は必要?
明らかに受給資格がないと思われる期間で離職した場合でも、離職票は作成・発行しておいた方が良いです。
前職の離職票とまとめることによって失業給付、育児休業給付、介護休業給付などの受給資格を得られることがある場合があるためです。
◆お役立ちツール
離職票を作成するうえで役に立つツールを紹介します。
ハローワーク名古屋中が提供している『離職証明書記入見本作成ツール』がとても便利です。
被保険者期間と賃金支払い対象期間は迷いがちで正しいかどうか不安になりやすい箇所です。離職票を作成する際に確認しておけば自信を持って記入できますね。
ツールのリンクはこちら ハローワーク名古屋中 独自様式&お役立ちツール | ハローワーク名古屋中 (mhlw.go.jp)
◆ まとめ
離職票を作成する際に気をつけたいポイントをご紹介しました。
「雇用保険のしおり」には、賃金支払いの状況欄の記入例が12例と離職理由欄の記入例が11例盛り込まれています。
ぜひ参考になさってください。
離職票は従業員の離職後の給付に影響する大切な書類です。
ポイントを押さえて間違いのないようにしましょう。
迷った時はハローワークまたは社会保険労務士におたずねください!
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